沖縄に根付く相互扶助「模合(もあい)」について調べてみた

沖縄に根付く相互扶助「模合(もあい)」について調べてみた

年明け早々に風邪をひいて絶不調スタートの2017ですが、今週からようやくスイッチがはいりました。朝はちゃんと7時には起きて、家を出るまでの時間は自分の興味・関心を深掘りするためにだけ使うことにしました。

さて、以前から気になってるものに沖縄の「模合」があります。


模合とは、沖縄県や鹿児島県奄美群島において、複数の個人や法人がグループを組織して一定額の金銭を払い込み、定期的に1人ずつ順番に金銭の給付を受け取る金融の一形態である。本土における頼母子講・無尽講に相当する相互扶助システムである。

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/模合

もっと具体的な話でいうとこんな感じ。

模合(もあい)とは、毎月、決まったメンバーで一定の金額を1人ずつ集めて、そのお金を毎月、順番にメンバーの誰か1人がもらうという仕組みです。
たとえば5人で模合をするとして、毎月、1人1万円という設定をしたら、最初の月に集まった5万円を5人のうちの1人だけがもらって、その翌月の5万円は、まだもらっていない4人のうちの誰かがもらいます。
それを順番に繰り返して、5人全員がもらい終わったら、また1番最初にもらった人が5万円をもらっていくことをずっと繰り返していくのです。

引用:http://hirox2.com/okinawa/6399


要は、信頼のおける仲間うちで、金利なしの定期預金をしようという感じでしょうか。払った分は、必ず自分に戻ってきます。というか、ほとんどの場合は「プラスマイナスゼロ」だそうです。

現代では、わりと多くの場合で親しい仲間が集まる「飲み会」の口実になっているだけ、という事実もあるようで、むしろ出費が増える仕組みなんじゃないかと思ったり(笑)

ここらへんまでの知識は、なんとなく頭の中にありました。「それってどういう意味で、相互扶助やねん」という部分が解せなかったので、ちょっと調べてみたわけです。

模合の歴史からたどるとこんな感じらしい。

古くは琉球王国の尚敬王の時代(1735年 - )、1733年の『球陽』でその記述が見られるが、これは備荒貯蓄のことであり、貧窮者救済の意味があったとされる。無尽講を意味する模合の発祥は詳しくはわかっていないが、18世紀以前から行われていたようであ。当時の模合は、貨幣ではなく農産物などの食料品などが模合の対象であった。変わり種としては「労働力の提供」というのもあった。

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/模合

というわけで、いまいち出生不明ですが、農産物や食料をシェアする仕組みだったというのは興味深い。

また、沖縄の社会に「模合」が普及した背景には、戦後に金融市場の整備が遅れ、沖縄の人はなかなか銀行から融資をうけられない時代があったことが大きいようで。「仲間内で出し合い、返済しあえば、金利もないし、いいじゃん!」という発想で広まったみたいです。

ここらへん、うまく説明してくれてる解説記事あったので引用。

例えば今月、Aさんが子供の入学金120万円を納めなければならなかったとしましょう。しかし、Aさんの手元に現金がほとんどない場合、普通は金融機関や高利貸しからお金を借りて入学金を支払い、その後に借りた120万円を返済することになります。当然、金融機関や高利貸しに対して一定の利息を支払わなければなりません。個人ごととはいえ、その人の住む地域全体からみると、利息という形でお金が地域からキャッシュアウトしてしまっています。
その点、頼母子講の場合は初月に集まった120万円をAさんが持ち帰れば、利息を支払うことなく入学金を支払い終えます。一人では成し得なかった入学金の支払いが、地域住民の助け合いにより、その地域から1円たりともキャッシュアウトさせずに済む事例です。相互扶助は精神論として片付けられやすい側面がありますが、実は経済的な効果が大きいのです。

引用:http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20141022/421113/

仕事をしたり、家族を養ったりする上では先立つものが必要になるときが必ずある。普通なら金融機関から借り入れて、少なくない利息分まで払わなければいけないところを、仲間で支え合って解決。しかも、その地域コミュニティからキャッシュアウトしないという、地域経済的なメリットまであるなんて。

ようやく相互扶助の仕組み「模合」について合点がいった気がします。

なので、月1万円くらいの「模合」は、親しい仲間と継続的にコミュニケーションするための仕組み。

月10万円以上の「模合」は、生活・仕事における金銭的な相互扶助の仕組み。

という感じでしょうか。

最後に、何故か横浜市のサイトに掲載されているコラムの名言を引用。

このようなシステムが現在も続いているのは、もともと、沖縄が血縁や知人との結びつきが非常に強いヨコ社 会であり、食べ物や生活用品を援助してもらうようなことは日常茶飯事で、何か困ったことがあれば世話をしてくれる相互扶助の習慣があったためだと言われています。

引用:http://www.city.yokohama.lg.jp/seisaku/seisaku/chousa/kihou/170/kihou170-074.pdf

「ヨコ社会」って言葉いいなぁ。「ヨコ社会のススメ」

greenz.jp記事 文字起こし (Special Thanks : あらちゃん)

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チャリ10分という距離感 #コミュ考

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